サイの角をほしがる人はアジアにいます。

 近年の東南アジアの国々の著しい経済的発展が

サイ角の消費、サイの密猟につながっています。

 

サイの角を買うのは主にベトナム・中国のお金持ち。

ビジネスに成功した人、政府高官などの富裕層の一部

10年前から不法で高価なサイ角を買うようになりました。

 

 

 

サイの角を買って

どうするの??

 

ベトナムや中国では、古くから

「サイの角は、万能薬つまり、何にでも効く薬。」という

迷信がありました。

 

彼らはそれを信じて、病気をなおすため、

あるいは健康促進のためなどに

角を粉にして、水やお酒に入れて飲みます。

 

 

 

サイ角が

富裕層に好まれる理由は、

「迷信」のためだけでは

ありません。

 

サイの角の売買は違法なので、ブラックマーケットで、

相当の金持ちでないと買えない高値で密売されています。

 

金(ゴールド)やダイヤモンドよりも高価なのです。

末端価格が、1kgあたり、日本円にして1000万円近くで

密売されることもあると言われています。

 

そのため、サイ角を買って使うこと自体が

「成功者あるいは特権階級の証し」とも思われ、

ベトナム人の贅沢なパーティなどで、

高級酒に混ぜて供されることもあるようです。

 

 

つまり、使用者の成功や優越性示す道具、

ステータス・シンボル

になってしまいました。

 

 

皮肉にも、ステータスシンボルというのは、

価格が高いほ虚栄心をくすぐるので

密売価格はどんどん上がっていきます。

 

そのため、サイの角をうばうための

残酷なサイの密猟が増え続けています。

 

 

 

 

 

サイの角は本当に薬になるのか?

いいえ、サイの角に

薬効はありません。

 

サイの角の主成分は、ケラチンというタンパク質です。

ヒトの髪の毛やツメと同じなので、

科学的には薬の効果はありません。

 

但し、気のせいで何か効いたように

感じることはあるかもしれません。

 

だから、「サイ角に薬効なし」という

科学的事実を

広く伝える必要があります。